2020.05.31
こんにちは。
ヒルトン梅田店 Vision Specialist(ヴィジョンスペシャリスト)のSS級認定眼鏡士 佐野です。
まずJOA(日本眼鏡技術者協会)から、「適切な視力測定」「レンズ選び」「フレーム調整」
などの知識や技術を審査認定された『SS級認定眼鏡士』であり
そしてグラスファクトリーでは、世界最先端の視力測定、両眼視機能検査を行う為
世界最高峰の精度を持つCarl Zeiss(カールツァイス)社の精密検査機器を導入しているんですが
私は視力測定のスペシャリストとして社外の講習受講や社内への指導を担当しています。
今日は、最近ご予約頂く方でも多く、なんだかスッキリと見えない”乱視”についてです。
乱視という言葉はほとんどの方がよく耳にはするけど、いまいちよくは分からないという事があります。
そもそも乱視とは、網膜上で光が一点に集まらずに、はっきりとした像を作ることが
出来なくなっている状態です。というと難しいのですが、簡単に言えば眼球が
きれいな球体ではなく、ゆがみをもつことが原因で発生します。
乱視があると、見るものの距離に関係なく遠くも近くもピントが合いにくくなって、
全体的にモノがぼやけて見えるようになり疲れ眼(眼精疲労)になります。
乱視は眼球がサッカーボールのようなきれいな球体でなく、ラグビーボールのように
楕円形で縦方向と横方向で対照でない場合に発生します。
一般的なメガネでは程度にもよりますが、この眼球の形状で発生する乱視については
ある程度補正をする事が可能です。
ですが、乱視にはもう一つやっかいな乱視があります。
それが。眼の表面の角膜の変形が不規則で起こる乱視があります。
この角膜の乱視については、眼鏡での完全な補正は出来ません。
それは、縦と横の2軸だけで補正が出来ないからです。
眼球自体の持つ乱視軸と角膜の乱視が持つ軸が異なると乱視の補正をする方向が
3軸、4軸ある場合があるので、全てを補正は出来ない為です。
GLASSFACTORYで取り扱うZEISSレンズには最先端のi.Scription®という技術があり、
このレンズは今までの眼鏡では補正が不可能だった、角膜の状態により発生している乱視と
眼球形状からの乱視を最適化する事で、完全補正は出来ないもののその影響を少なくすることで、
より鮮明な視界をご提供できる可能性のある最新技術です。
先日ご相談いただきました方は、一般的なメガネの矯正度数で補正しても下図の各眼の右側の
様に1点の点光源がダイヤ型に伸びたり広がったりした見え方になります。
今までの眼鏡の度数で補正が出来るのはここまででしたが、ZEISS i.Scription®の
角膜乱視との最適化を行うと下図の左側の様に微量のハレーションは残るものの、
かなり広がりや、ブレが抑えられている状態です。
点光源がこの状態で見える事で、今まで見ていたものの”ブレ”や”にじみ”、”ぼやけ”が少なく
クリアな視界となります。
乱視が強かったり、逆に乱視と言われた事は無いけれど・・・。
という方も「なんだかスッキリ見えない」というのはこの角膜の乱視が原因の場合もございます。
角膜の乱視は補正は不可能ですが、このZEISS i.Scription®の”最適化”で上記の方の様に
かなりスッキリ見えるようになる場合もございます。
思い当たる事がございましたら、是非、下記予約フォームよりご予約いただければと思います。
『GLASS FACTORY ヒルトン梅田店』
電話番号:06-4796-7266
メールアドレス:gfumeda@glassfactory.co.jp
RYOSUKE SANO【UMEDA STORE MANAGER・SS級認定眼鏡士】
自分自身の疲れ眼からくる、頭痛や肩こりがある事も含めて、
ドイツから来日頂いたスペシャルトレーナーによるMCH講習を受け、
改善した経験を活かし、様々なお客様の眼の悩みにご対応し
19年のキャリアを積んでいます。両眼視機能検査の視力測定予約を
お受付しております。視力測定ご予約フォームはコチラ。
※測定はご予約優先で約1時間の測定時間となります。