2024.04.10
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こんにちは。
ヒルトン梅田店 Vision Specialist(ヴィジョンスペシャリスト)の国家技能検定 1級眼鏡作製技能士 佐野です。
新設された国家技能検定資格により、「適切な視力測定」「レンズ選び」
「フレーム調整」などの知識や技術を審査された国家資格『1級眼鏡作製技能士』であり
そしてグラスファクトリーでは、世界最先端の視力測定、両眼視機能検査を行う為
世界最高峰の精度を持つCarl Zeiss(カールツァイス)社の精密検査機器を導入しているんですが
私は視力測定のスペシャリストとして社外の講習受講や社内への指導を担当しています。
1級眼鏡作製技能士として、日々行っている視力測定において重要と思う事
人の目は指紋の様にそれぞれ違います。
ほとんど同じような値の機械測定値が出たとしても、体感される見やすい部分は違い、
近視や遠視に反応が良い人も居れば、乱視に反応が良い方もおられます。
右眼と左眼の機械測定値は似たようなお度数であっても、
右の目と左の目で近視や乱視の反応が違う方もおられます。
ですので、それぞれ違う目の反応を確認しながらお度数を入れ替えていくのですが、
最近は測定機器の進化によって、誰が測定しても近い値の結果になるようになってきております。
だからと言って、誰でも構わず、どのような使い方かも確認せずに通り一遍の測定では、
なかなかその方の目のお悩みを解決できにくくなっています。
この部分は非常に重要で、視力測定ではありますが、メガネやお洋服を選ぶ時の接客と似ている部分があります。
色々背格好や体系、好みの違うお客様に対し、サイズをお選びしたり、コーディネートを提案するので、
目の状況や、使い方の異なるお客様に最適なお度数の提案をするという点が、視力測定も接客だと
思う部分が大きいところです。
それと、測定する側が最新の測定方法とその情報を知っているかどうかも大変重要な事だと思います。
ひと昔前までは、
「メガネの度数をしっかり合わせすぎるとしんどくなるし、近視が進むから弱めに合わせておきますね」
という事を眼鏡店での視力測定時によく聞いたと思います。
正直、今でもよく聞きます。
ですが、最新の研究結果が、コレは間違いだとされています。
弱矯正=つまり弱いメガネでの近視矯正は、近視抑制に逆効果だという事です。
「近視が進むから弱めに合わせておきますね」これは間違いです。
「弱めに合わせると近視が進むという事が起きる場合があります」
(低補正眼鏡処方は近視抑制に‐19%と一番悪い結果となっています)
過矯正でも弱矯正でも「ぼやけた見え方」は近視を進行させるという事です。
更に今の生活では、スマホやタブレット、PCという近くの物を見る事が増えていることで
調節力が弱いいわゆる”スマホ老眼”が若い世代から出ていることも問題ですが、
手元よりにピントを合わせた状態が続くとその距離を見やすいように眼が順応する為、
眼軸長(眼の前後の長さ)が伸びたり、屈折力(眼の度数)が手元よりになり近視が進むと
言われています。
ですので、遠方を良く見るご生活なのであれば、出来る限り目の本来持っている最高視力で
遠方を合わせる事が重要で、
遠方を良く見るご生活をしている方でもスマホを見ずに生活することは無いと思いますので、
スマホなどを見る部分(レンズの下方部分)には、そこを見るのに負荷の少ないお度数に変化する、
累進屈折レンズで合わせます。
累進屈折レンズや遠近両用というと、ご高齢の方のレンズのイメージがある人もおられるかも知れませんが、
”スマホ老眼”と言われる症状が出るくらいスマホを良く見る現代人の目の使い方には、年齢に関係なく
累進屈折レンズや遠近両用が必要な場合があります。
年齢が若くて、どんな目の使い方の状況をしていても、単焦点で遠く用のみで合わせるとかえって
”疲れやすい”、”近くが見えにくい”メガネになってしまいます。
その方の目の状態や目の使い方をお伺いし、20代であっても遠近両用が必要な眼をされている方には、
そちらをご提案することが大切です。
測定機器の性能が格段に良くなったことで、測定者による数値の違いは少なくなりましたが、
用途やその方の目の状態に合わせたレンズ選定とご説明がより重要になっています。
「よく見えてはいるけど疲れる」などがある方は是非、下記測定予約フォームよりご予約いただきご相談いただければと思います。
『GLASS FACTORY ヒルトン梅田店』
電話番号:06-4796-7266
メールアドレス:gfumeda@glassfactory.co.jp