グラスファクトリー全店で導入している世界最先端の光学機器であるZEISS i.profiler®plusでの波面収差解析画像を基に眼の状態を確認させて頂きました。
昼夜の瞳孔サイズによって収差(不正な乱視)の影響の受け方が変わるのですが、これは角膜形状により個人差があり、昼夜の見え方の差が大きい人もいれば、差が少ない人もおられます。
菊川様の場合はどうでしょう?
人の眼は、明るさの違いから昼と夜とで瞳孔が収縮したり開いたりします。夜は暗く光の量が少ないので光を集めるために瞳孔が開くのですが、瞳孔が開くと不正な乱視の影響を受けやすい眼の状態になります。
昼間に1.0~1.2の視力が出る眼鏡を掛けていても、個人差はありますが夜間は0.8~0.9程度の視力しか出ていない場合があります。
この瞳孔が開いた状態で不正な乱視の影響を受けると、車の運転中など対向車のヘッドライトや信号、外灯の光がにじんだり、伸びたりしてすごく見えにくい状態になります。菊川様の「前の車のヘッドライトが手術室の電気のように9個くらいに見える」というのも、瞳孔サイズが大きくなる夜には乱視の影響がより大きくなっている事を示しています。
人の眼は左右2つの眼で別々の角度から見て、その左右の眼で見た情報が脳で一つに融合され対象物の立体感、遠近感、距離感などを判断します。その左右の視線(眼位)にズレがあると、正確な立体感、遠近感、距離感の判断が難しくなります。
自覚症状としては乱視の症状と似ているのですが、眼位のズレによる症状と合わさっている可能性が無いかを調べさせて頂きました。
測定の結果、菊川様は外斜位である事が分かりました。右眼で見たものと左眼で見た物を脳で融合する際に、余分な眼の筋力を使っている可能性がありましたので、プリズムレンズという特殊なレンズを使用し、眼位のズレを矯正してもう一度見え方の確認をすると、更に鮮明度が上がったと実感して頂けました。
左右の眼で見た情報が通常の筋力できっちりと融合される事で、無意識レベルの緊張がほぐれて、より楽にクリアな視界を得る事が出来るようになったと思われます。
今回はこのプリズム矯正も入れて眼鏡の度数を決定しお作りさせていただきました。
精密な視力測定とプリズム矯正により、クリア感、立体感の良くなったメガネで、視界のストレスをかなり軽減できていると思いますので、これまで以上にトレイルを含めて様々なアウトドアライフを楽しんで頂けるのではないかと思っております。
また、色々と新しい“外遊び”教えて下さい(笑)
今回はお忙しい中お時間と貴重な感想を頂きありがとうございました。
生駒山系、交野の山々のトレイルヘッドへ至極の京阪・私市(さきいち)駅から徒歩10秒のアウトドアショップ