【神戸店】航空身体検査に通る為の眼鏡とは?

2022.09.30

航空身体検査

 

ここ最近、検査に合格する為に眼鏡を作られる方が多い内容の一つとなりました。

つい先日まで放送されていた「NICE FLIGHT!」というドラマの中でパイロットや空港で働く方々の話ですが、
主人公のパイロットが物語の中盤、
移行訓練という中距離旅客機(国内線)から長距離用中型ワイドボディ機(国際線)を
操縦する為に通らなくてはならない航空身体検査も紹介されており、
とても興味深く、かなり厳しい内容に驚きました。

参考までに…

1 身体検査A
①一般
②呼吸器系
③循環器系及び脈管系
④消化器系(口腔及び歯牙を除く)
⑤血液及び造血器系
⑥腎臓、泌尿器系及び生殖器系
⑦運動器系
⑧精神及び神経系(脳波を除く)
⑨眼
⑩視機能
⑪耳鼻咽喉
⑫聴力
⑬口腔及び歯牙
⑭総合

2 身体検査B
精神及び神経系(脳波)

①手術記録を含む臨床経過
②視機能の安定
③視力の日内変動(同日の朝昼晩3回以上の測定結果)
④コントラスト感度(明所・暗所)
⑤グレアテスト
⑥角膜形状解析

視機能に於いては斜視の有無、深視力、矯正視力片眼・両眼等々チェック項目はかなり細かく、
航空身体検査の結果表を拝見させて頂きましたが、
特にパイロットなると、その項目件数、条件がとても厳しいんだと思いました。

 

余談ではありますが、ヘリコプター操縦士にも航空身体検査があり、
これはパイロットに比べると、項目は少なく深視力までの検査項目はありませんでした。

 

今回のお客様はそんな航空身体検査に通る為の眼鏡という方の問診から始まりました。

 

問診・カウンセリング

・お客様の年代 20代

現在使用されている眼鏡の矯正視力は視力は両眼で1.2あるが、深視力検査に自信がない為、
新しく眼鏡を作りたい

 

主訴として、

深視力検査のクリア

夜間の見え方向上

・夕方以降になると眼が疲れているように感じる
(翌日になると治っているので、それほどまでには気にならない)

 

ドイツ式両眼視機能検査の結果

 

・問診、自覚度数検査、両眼視機能検査の結果、お客様には内斜位にがある事が分かりました。
(両眼視機能検査についての詳細はこちらよりご覧ください)

・見えると言う矯正視力に加え、左右それぞれの眼で捉えた像を一つにまとめる”融像”の際に、
脳は無意識のうちに像のズレを補正します。
その時生じるズレが深視力検査に自信が無いと言う原因となります。

・大きな自覚的にはないものの、夕方以降に見えにくくなるもこちら連動しており、
日中使用した筋肉の疲弊が時間が経つほどに現れ、
結果夕方以降が見えにくいと言う事になります。

・深視力検査を通る為には、普段出来ていない両眼視機能を度数に加え、
見え方に対して根本的なアプローチをかける必要があります。

 

【神戸店】プリズムレンズによる眼位矯正とは?

今回ご利用頂いたレンズ

ZEISS Singlevision LENS

遠方をしっかりと見るために最適化された単焦点Lens)

・通常よりもよりクリアに遠方をご覧頂く事が可能になるレンズ設計です。

・先にお伝え頂いた主訴の原因である、
像のズレを補正するプリズムを矯正視力に加えたものをご利用いただきました。

もう1点、ここでレンズの設計によって改善させて頂きたい点があります。
主訴でお伝え頂いていた夜間の見え方向上です。

 

従来の25倍の精度を実現するi.Scription®技術

こちらの計測器によりお客様一人ひとりの昼と夜の瞳孔収差、角膜状態を計測し、
独自のアルゴリズムに基づいてお客様の目を精密に解析し、0.01D(ディオプター)という超精密な度数を
そのままレンズの設計に反映させる事が可能になります。

昼間に必要な視力、夜に必要な視力は瞳孔の大きさによって左右されます。
最初の主訴、
夜間の見え方向上が0.01Dという最小の数値によって作り出されるレンズによって見込まれます。

結果、航空身体検査詳細にも記載されていた、

③視力の日内変動(同日の朝昼晩3回以上の測定結果)
④コントラスト感度(明所・暗所)
⑤グレアテスト

こちらをクリアする為のレンズといっても過言ではありません。

 

眼鏡お渡し後の様子(次回ご提案)

見えるという点は同じでも、
今までの眼鏡と異なる点が多い為、慣れるまでにお時間がかかる方もいらっしゃいます。
今までと異なるからこそ時間が必要です。

約1か月後のお客様の反応は、

まず、遠方がとても良く綺麗にクリアに見える事に驚きました。

はじめは慣れるかどうか不安を感じましたが、
徐々に慣れていくほどに視界がクリアになったような感じがしました。

夜間が特に違いがあり、見え過ぎかと思いました笑

これで試験に臨もうと思います。ありがとうございました。

と、ご連絡を頂きました。
こちらこそ、ご利用いただき有難うございました。

作って掛けて頂いてから慣れ始める為、購入後深視力検査が通過できるという点では
難しいと思われます。

今までの眼鏡では視線のズレを補正する事は無意識ながら、ご自身で行ってきて頂いていました。
プリズム補正を加えたレンズでは逆にそのご自身の補正が必要なくなります。

今までの眼の動きがレンズを通した事によって、一旦混乱します。
眼鏡を掛け続ける時間が長ければ長い程、ご自身で補正しようとする筋力が緩まってきます。
そこから慣れがやってきますので、お作りを検討の際は早めのご予約、測定をお勧めしております。

同じような症状でお困りな方がいらっしゃいましたら、是非ご相談下さい。

もしかしたら、その症状は眼から来ているものかもしれません。

 


国内でも数少ない最先端のドイツ式両眼視機能検査で斜位、眼位矯正するプリズムメガネをお作りします。

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