2019.02.26
tag:カールツァイス, ZEISS, ドライブセーフ, グレア, DRIVESAFE, オーダーメイドレンズ, 夜の運転が見えにくい
こんにちは。
ヒルトン梅田店の岡です。
本日は日本では限られた眼鏡店しか取り扱えない眼鏡レンズ
『ZEISSレンズ』を使って自身でオーダーしてみましたので、症例BLOGとして上げさせていただきたいと思います。
※これからstaff毎にリレー方式で上げていこうと思っていますのでお楽しみに
「検査時のデータ」
年齢:44歳
性別:男性
今回の眼鏡の使用用途:休日用(運転用)
コンタクトレンズの使用:なし
車の運転:休日はほぼいつも
特に改善したい場面の使用シーン:夜間運転時の対向車の眩しさ。雨天や曇天時の見えにくさ
上記の問題点を解決すべく、まずはi.Profiler®plus(アイプロファイラー・プラス)を用いて波面収差をもとに他覚検査を行い目の状態を確認します。
従来の眼鏡店のオートレフでは昼間や明るい環境での眼の状態しか分かりませんがこの測定機であれば昼と夜の眼の状態をより細かく正確に、確認することができるようになります。
下の写真が昼間の眼の状態。
黄緑色の丸いのが私の角膜表面の凹凸により生じる不正な収差(人がにじみやぼやけとして不鮮明さを感じる要素)の分布を表した解析図です。
昼間や明るい部屋など光の量が十分な環境では瞳孔サイズは約3㎜程に収縮し、解析図では概ね黄緑色で占められており、不正な収差の影響が少なく、比較的良好な視界であることを示しています。
次に、夜間や暗い環境での同じ解析図を見てみましょう
暗い環境では、光を取り込もうとして瞳孔は約5mm程まで大きくなり、その結果不正な収差の影響が増大し、収差の分布図でも、赤や青、オレンジ、黄色と様々な収差を検知しています。
にじみやぼやけといった不鮮明さを強く感じる状態で、明るい光が視界に入ってきたときにはハレーションを起こしたような状態で、光の周りが眩しく光の元を直視をしていなくても視界全体が眩しく、つい目を細めたくなってしまいます。
ここまでで、私の夜間運転時の見えにくさの大きな原因がほぼ分かりましたので、この改善に向けてVISUPHOR500を使用した自覚的屈折検査に移ります。
その結果がコチラ
2段目の「自覚度数」に表されているのが、私が自覚的に見えやすいと感じた、完全矯正値です。
1段目の「波面収差」は、最初にi.Profiler®plus(アイプロファイラー・プラス)を用い測定した他覚度数で、通常は他覚度数と自覚度数は少し異なる事が多いのですが、私は他覚度数と自覚度数が一致しました。
そして、3段目の「i.scriptionデモ」に表されているのが、1段目の他覚度数と2段目の自覚度数と、先にi.Profiler®plus(アイプロファイラー・プラス)によって解析された、昼夜の瞳孔サイズ違いによる不正な収差の影響を考慮して、ZEISS独自のアルゴリズムを元に自動計算され算出された、昼も夜も安定的に良好な視力を得る事のできる度数になります。
通常メガネやコンタクトは0.25ピッチという定められた範囲(0.50→0.75→1.00)で度数を調整していきますが、次世代の検査機器といわれるi.Profiler®plus(アイ プロファイラー プラス)を導入しております店舗(国内約15店舗 ※18年12月時点)のみが100分の1単位(0.01ピッチ)でレンズ作成が可能です。この度数で作成することで従来のレンズより、不正な収差の影響や夜間の視力の低下を極力まで抑えることができるようになりました。
次に夜間の対向車のヘッドライト等に感じる、根本的な「眩しさ」の低減のために、DriveSafeレンズを選択しました。
DriveSafeレンズはDuravision®DriveSafeコーティングにより対向車のヘッドライトに含まれる青色光(グレアを感じる原因)の波長を効果的にブロック(反射)し、他の高品質コーティングに比べ、グレアを最大で64%も低減してくれます。
グレアとは、太陽光や人工光などの眩しい光を直視した時の見えづらさ事で、対象物を見えづらくし、視界のコントラスト感度を損ないますので、運転時にはとても危険を伴います。
Duravision®DriveSafeコーティング無し
Duravision®DriveSafeコーティング付き
上記は、シミュレーション画像ですが、店頭ではVRを使用して、仮想体験をしていただく事も可能です。
これで、度数とレンズの種類が決定しました。
次に、この精密に測定された度数のレンズを希望のフレームに装着するために最も重要なアイポイントの計測に入ります。
グラスファクトリーでお作りする眼鏡は、精密なお度数だけではなく、フレームを実際に掛けて頂いた位置でのアイポイントを正確に最新のデジタル機器でお測りします。
一般的なメガネは、メガネの中央部分から均等に半分の位置でアイポイントや高さを設定しますが、人の顔は左右対称ではなく、又、右目と左目の高さが同じとは限りません。
国内の多くの眼鏡店ではアイポイントをフレームのダミーレンズにサインペンで印をするというアナログな方法で行われていますが、グラスファクトリーでは、i.Terminal 2という機器で撮影しデジタルでアイポイントの位置を決定します。
是非、下記視力測定予約からご予約頂き、ご相談ください。
・『ZEISS DriveSafe Lenses』については下記のBLOGをご覧下さい☟
・詳しいドイツ式ハーゼ理論に基づいた世界最先端の『両眼視機能検査』について下記のBLOGをご覧下さい☟
Staff profile
グラスファクトリー一筋15年で、全店舗の勤務を経験し2012年よりヒルトン梅田店に勤務
プライベートで続けているランニングの経験を活かして、アスリートランナーのサングラスのサポートや、一般ランナーのランニング時における、より快適な見え方と安定した掛け心地のメガネ・サングラス作りのお手伝いをさせて頂いております。その他にも、普段のお客様のライフスタイルとTPOに合わせた眼鏡のスタイル提案と使用シーンに合わせた視力検査とレンズ提案で、ファッションと快適な眼鏡のレンズも含めたトータルコーディネートをご提案致します。