【ヒルトン梅田店】「異素材の融合」ウッドと鼈甲(べっ甲)

2020.02.24

こんにちは。

ヒルトン梅田店の藤園です。

以前BLOGでご紹介しました『なぜ今、鼈甲が注目されているのか?』

【ヒルトン梅田店】なぜ今べっ甲フレームが再注目されるのか?そしてベっ甲のオーダーメイド眼鏡とは?

元々、素材自体が高値で取引されていた上に、1973年のワシントン条約採択後、1993年からは輸出入が一切禁止されてしまいました。

それからの20年以上もの間、それまでに輸入されていたべっ甲を全国の職人で分け合って使っているのが現状で、材料が底をつき始め、希少価値が上がり
その結果、製品の価格も更に高騰していっており、これはこの先更に高騰していくと言われています。

日本の素晴らしい伝統工芸の存続のために近年、石垣島で養殖の研究も進められていますが、材料として安定供給できるようになるにはまだ10年程度かかる見込みとの事。

ただ、この困難な状況下の中で
素材を大切に使用するために各職人は一度使用した鼈甲素材の端材を残し、細かな部分の素材に使用したり
べっ甲メガネの修理に使用したりしていく中で、新たな技術的な革新も進んでいます。

そして、昨今のクラシックテイストのメガネブームも手伝って、激減の一途をたどっていた職人も若い修行中の職人が東京の方では増えてきているとも聞きます。

そして、実際にべっ甲フレームを求めてご来店頂けるお客様も年々増えてきております。

若い職人は技術的には熟練の職人には及ばずとも、新しいアイデアをたくさん持っていると言います。

グラスファクトリーでも、兼ねてからべっ甲職人と色んなアイデアをぶつけ合い
試行錯誤を経て、これまでになかったアプローチの鼈甲フレームを発表してきました。


GLASS FACTORY natural collection GF6028 WOODxべっ甲 C-YELLOW ¥ 194,400 税込

べっ甲以外の様々な自然素材への造詣も深い「中村甲芸」の熟練のべっ甲職人。
その豊富な知識と、数えきれない人のオーダーフレームを手掛けてきた
確かな経験に裏打ちされた超一級の職人技により、木とべっ甲という全く異なる二つの素材を融合しました。

テンプルのベースとなるウッド部分は様々な特殊染料を調合し、染色・乾燥の工程を約2~3週間かけて7~8回繰り返すことにより木ならではの木目は残しつつ、鮮やかなイエローに染め上げています。その上にメガネの最高級素材ともいわれるべっ甲を薄く貼り合わせると、透明感と艶感溢れるべっ甲の班模様から木の美しい木目が透けて見えます。

各素材の特性を知り尽くした上で、非常に繊細で難易度の高い技術力が必要なこの「異素材の融合」は、日本はもとより世界的にも類を見ない「中村甲芸」独自の技法です。

さらに完成後はフィッティングが出来ないWOODフレームも、眼鏡を知り尽くした職人の手から造りだされるテンプルは、絶妙な厚みの変化と柔らかな曲線が掛ける人の顔や頭を優しく包み込み、極上のフィット感が生まれます。

数えきれないほどの人のオーダー眼鏡を造り続けてきた職人の手に染み込んだ、その研ぎ澄まされた感覚をもってしか成すことの出来ないフィット感は、優しく肌に吸い付くような安定感と掛けていることを忘れてしまいそうな軽い掛け心地です。

繊細な質感やフィット感は、どうしても画像だけでは伝わりにくい点もあります。
是非、ご来店頂き、実際に掛けてみる事をおススメ致します。


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Staff Profile
藤園 沙恵(Hujisono Sae)

グラスファクトリーでは、グローバル基準のドイツ式MCH検査(両眼視機能検査)を実施いたしております。
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※MCH(両眼視機能検査)の測定には約1時間のお時間が掛かりますので、ご予約優先となりますので予めご了承くださいませ。

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