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【ヒルトン梅田店】パイロット試験を受験する方の処方実例です。

2019.07.07

こんにちは。


ヒルトン梅田店 Vision Expert(ヴィジョンエキスパート)SS級認定眼鏡士 佐野です。

Vision Expert(ヴィジョンエキスパート)とは?

まずJOA(日本眼鏡技術者協会)から、「適切な視力測定」「レンズ選び」「フレーム調整」
などの知識や技術を審査認定された『SS級認定眼鏡士』であり
そしてグラスファクトリーでは、世界最先端の視力測定、両眼視機能検査を行う為
世界最高峰の精度を持つCarl Zeiss(カールツァイス)社の精密検査機器を導入しているんですが
私は視力測定のスペシャリストとして社外の講習受講や社内への指導を担当しています。

先日ご相談いただきましたこちらの20代の男性の処方実例をご紹介させて頂きます。
こちらの男性、パイロット試験を受験されるとの事。

パイロットの試験には当然のごとく身体検査に視力の項目も含まれており、
その条件として、片眼視力0.7以上、両眼視力1.0以上。

上記の現在掛けているメガネでは右が視力0.6出るかどうか、左が視力1.0という状態でした。

この視力については、コンタクトや眼鏡での矯正視力は適合ですが、ハードコンタクトによる
角膜形状を変化させる治療オルソケラトロジーなどの矯正は不可となり、
レーシックなどの屈折矯正手術の既往歴がある場合は不可であったり、
(手術から6カ月以上が経過し症状が安定し、視機能が基準を満たしている場合は適合とする)
などの条件があるとの事。

上記の視機能というのには、立体視を検査するいわゆる”深視力”という検査があります。
三稈法という方法で検査されるこの立体視は、大型特殊免許や2種免許、電車の運転士の
適性試験などでも検査される視機能の検査方法です。

この両眼視機能はコンタクトやレーシックなどでは矯正できず、眼鏡が唯一
矯正出来る補正用具です。

今回ご相談の男性は、視力も左右の差が非常に大きいいわゆる”不同視”と呼ばれる状態で
斜視がある事によって両眼立体視が出来にくい眼の状態でした。

その斜視のプリズム量も大きく、一般的なメガネレンズでは製作範囲外となる為、
特殊なプリズム量の眼鏡を製作できるかもという事でお調べ頂き、ご来店となりました。

こちらが視力測定と両眼視機能検査をさせて頂きました結果です。

この眼鏡を掛けて頂くと片眼視力1.0づつ出て両眼視力についても1.2の視力が出る事で
適性検査の基準をクリアする事が出来ます。
ここまで左右の度数差が大きい方は、脳の中で1つに映像をまとめる
”融像”が出来ず2重に見えるようになってしまう”複視”になる場合もございます。
この方の場合今までも左右差の大きいメガネを掛けていたことで、複視にならず見えていました。

視力の日内変動という検査項目

視力の日内変動(同日に時間帯を変えて3回視力測定をする)もある様でしたので、
昼間と夜の眼の状態をお測りし最適化されるZEISS i.Scription®でお作りさせて頂きました。

ZEISS i.Scription®をする事により、昼と夜とのグレア現象が抑えられ、視力の日内変動が
現状の眼鏡で出来る状態で一番少なくすることが出来ます。

両眼視機能検査でプリズム量を測定させて頂くと一般的なレンズでは補正が出来ない
強度のプリズム量がございましたので、それを完全補正させていただく事で立体視もある程度の
改善が見られました。
先日完成品のお渡しをさせて頂きました。
現状の段階では立体視については、完全に良好という状態ではないですが、
見え方に慣れてくることで判断がしやすくなることもあります。
受験の身体検査が11月という事でしたので、まずは2ヵ月ご使用いただき、
9月に再チェックをさせて頂きます。

本日ご紹介しましたのは少し特殊な事例ではございますが、立体視が出来ず深視力テストが通らず
大型特殊免許や2種免許が取得できないや、電車の運転士の定期的な検査で立体視が分かりにくいなど
割と身近にある問題も、両眼視機能に異常がある場合も多くみられます。
思い当たる部分がある方は、是非下記より視力測定のご予約を頂き測定させて頂ければと思います。

視力測定のご予約はこちらから。


世界最先端の測定機器を連動させて今までになかった視力測定を可能にする『i.Scription® テクノロジー』

【ヒルトン梅田店】世界最先端の測定機器を連動させて今までになかった視力測定を可能にする『i.Scription® テクノロジー』

両眼視機能検査ってどんな検査なの?

【ヒルトン梅田店】両眼視機能検査ってどんな検査なの?


RYOSUKE SANO【UMEDA STORE MANAGER・SS級認定眼鏡士】
自分自身の疲れ眼からくる、頭痛や肩こりがある事も含めて、
ドイツから来日頂いたスペシャルトレーナーによるMCH講習を受け、
改善した経験を活かし、様々なお客様の眼の悩みにご対応し
17年のキャリアを積んでいます。両眼視機能検査視力測定予約
お受付しております。視力測定ご予約フォームはコチラ
※測定はご予約優先で約1時間の測定時間となります。